シェイドとは「濃さの異なる色合い」「僅かな違い」を意味する「shade」を基にした表現で、 タイルの世界、特に輸入タイルにおいては、生産されたタイルに対する色合い管理に使用される用語です。
同じ商品でも、天然原料を焼き上げるタイルは、生産時期により色合いが異なる特徴があります。
この色合いの違いを管理するのが「シェイド管理」という方法で、基準色に対してどの程度の差異があるかを段階管理します。
一つの施工場面で、異なった色合いが混ざって出荷されないように、シェイドナンバーごとに生産・在庫管理を行います。
同一現場内での色合い差の発生を避けるため、なるべく一括でのご発注をお願いいたします。
思わぬ追加が出た場合は、同一シェイドを探すことが重要となってきます。
このシェイドナンバーはタイルのケースに印字されていますので、この番号を控えておくと万が一の際、役立つことになります。
色合い管理において「シェイド」という表現があるように、寸法管理を意味する言葉として「カリバー」という用語があります。
天然原料を焼き上げるタイルは、色合いだけでなく寸法も、生産タイミングの違いで異なってきます。
商品の狙い所となる設計寸法に対して、どの程度の寸法誤差の範疇で焼きあがっているかを管理するのが「カリバー管理」という考え方です。
国産タイルでは馴染みのない考え方ですが、輸入品では一般的で、焼き物の特性にあった合理的な考え方なのです。