元来、タイル原料には、多くの再生材料が使用されており、窯業坏土、陶磁器屑が主なもので、再生材料の比率によって、エコ認定の基準が設定されています。
エコ認定基準
| グリーン購入法適合製品 | 20%以上 |
|---|---|
| エコマーク認定 | 50%以上 |
タイルに使用される主な再生原料
| 再生原料 | 内容 |
|---|---|
| 窯業杯土 | 粘土等、タイル原料を採取する際に発生する副産物の原料。 |
| 陶磁器屑 | タイルなど、焼き物の粉砕物。 |
| キラ | タイルの原料に使用される珪砂の採取時に副産物として発生する微小珪砂。 |
| 採石廃土 | コンクリート用骨材を製品化する際に微粉末として産出されるもの。 |
| 釉薬汚泥 | 施釉工程で製造ラインから流れ落ち余剰となった釉薬を乾燥し固めたもの。 |
| 下水汚泥焼却灰 | 各地方自治体の下水処理場で発生する下水汚泥を焼却した灰。 |
廃棄となったタイル
陶磁器屑(廃棄となったタイルは粉砕され再利用される)
釉薬汚泥(美しい釉薬も、余剰分や施釉ブース洗浄水は脱水しタイル原料に再利用される)
キラ粘土(ガラス原料の精製時に発生する)
一般原料と同等の扱いで、製造上も物性値も問題なく開発された再生原料
【画像提供:立風製陶株式会社】
「どうせ焼いてしまうものだから」、「焼き物は色幅があってこそ、その価値があるから」等、
原料におけるリサイクル率を高めることは、難しい課題ではないと思われがちですが、そのハードルは決して低くはありません。
新たなリサイクル材がほんの1%加わるだけでも、焼成することでタイルの生命線である、色・形状・寸法・強度に大きな影響を及ぼすことがあります。
その為、使用できるリサイクル材の選定や添加量、その材料の品質安定性には細心の注意を払う必要があるのです。
タイルは意匠材(化粧材)というだけでなく、安全性・安定性が必要とされ、JIS、ISOにおいて多くの管理基準が設けられています。
原料のリサイクル率が高いからといって、タイルが持つ「意匠・品質」を損なうことはできないものなのです。