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接着剤の基本ポイント


接着剤の基本は「何を貼るか」+「何に貼るか」+「どこに貼るか」の組み合わせです。
日常生活では、硬い材料には硬く固まるようにすること、柔らかなものには柔らかくくっつけることが、接着剤選びの基本的な考え方です。
建築場面では、その後の利用環境やデザイン性、材料の重量なども考慮して接着剤を選ぶ必要があります。

POINT1「何を貼るか」

内装タイル(300mm角以下)

1枚あたりの重量が軽いので、壁に施工しても接着剤が固まる前に垂れてくる心配が少ないです。

内装タイル(300mmを超え、600mm角以下)

1枚あたりの重量が重いので、すぐに固まるタイプの接着剤がおすすめです。

外装タイル

タイルサイズや裏足形状によって、接着剤の塗布方法に違いはありますが、下地の動きに追従しやすい弾性接着剤で施工します。

石材

接着剤メーカーの仕様に沿って石材用の接着剤を選定することが基本となります。

ガラスモザイク

洗面・キッチン等、水廻りでの利用が多いガラスモザイクは、エポキシ・弾性接着剤いずれも使用が可能です。

POINT2「何に貼るか」

モルタル下地

モルタル下地に対しては、アクリルエマルション系からエポキシ系まで多くの接着剤が使用できます。
ただし、モルタル下地は外装から内装・壁・床・水掛かりの有無等、様々な使用場面が想定されるので、水掛かりの有無に注意して適切な接着剤を選定しましょう。

合板他、ボード系

ボード下地は、浴室等の水掛かりが想定される場面では使用されることはありません。
そのため、内装壁・内装床を含め、耐水性を求められる事はないので、アクリル系からエポキシ系まで多くの接着剤が使用可能です。

押出成型セメント板・ALCパネル

外壁での使用場面が中心となりますので、水掛かり・パネルの反りや挙動を考慮して、耐水性と追従性の高い、弾性接着剤を使用します。

鉄扉

外装の鉄扉の場合は、「サビの発生」「鉄とタイルとの熱膨張差」「鉄板と張り付け材料の接着」などの問題があります。鉄板にワイヤーメッシュを溶接し、下地を作製する方法や、ボードを取り付けた後、外装用弾性接着剤でタイル張りする方法など、特殊な施工が必要なため、個別でのご相談が必要です。

POINT3「どこに貼るか」

日差しや雨がかかる屋外の壁

衝撃や挙動が予測される屋外壁では、追従性のある弾性接着剤など、柔らかい接着剤が有効です。
建築外壁のコンクリート下地では、躯体の動きに追従しやすく、紫外線や水に強い「変性シリコーン樹脂」を主成分とする弾性接着剤が用いられます。

屋内の水がかりのない壁

接着剤の匂いが少ない、内装壁用の接着剤がお勧めです。
屋外用の接着剤を屋内に使用すると臭気が室内に残る場合がありますので、使用はお控えください。

水がかかる浴室壁

業務用浴室等(浴槽等、常時水没する場所を除く)、耐水性が求められる場面では、「エポキシ樹脂」の接着剤がおすすめです。

リビング床の二重床

下地のたわみがある二重床では、接着力があり衝撃に強い「エポキシ樹脂」系の接着剤と、適度な弾性のある樹脂目地のセットがおすすめです。

サウナや暖炉内部といった高熱状態が続く場面

接着剤にとって最大の強敵は「熱」です。
一般的に市販されている接着剤や建築用途の接着剤だと、耐熱温度は60℃程度なので、サウナや暖炉内部といった高熱状態が続く場面では接着剤が利用できません。モルタルでの施工をおすすめします。

浴槽等、常時水没する場所

接着剤は常に水につかっている場所では、接着力が保てません。そのような場所ではモルタルでの施工をおすすめします。


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