タイルの目地幅はどうやって決まるの?
タイル仕上げの出来栄えを左右する重要なポイントに「目地通り」が挙げられます。
ダイナワンではタイルを美しく貼っていただくために、 商品ごとに推奨目地幅を決めています。
目地幅を決めるにあたって、着目するポイントはこちらの2つです。
1.タイルの製法
2.製品のデザイン特性
1.タイルの製法
「乾燥収縮」「焼き締まる」なんて言葉を耳にしたことはありませんか?
タイルやレンガなどの焼きものは、生地を乾燥・焼成させる工程で、(製法による違いはありますが)大きなもので11~13%くらいサイズが縮むのです。
ここでは実際の商品を例に、どのようにタイルの目地幅を決めているのか見ていきましょう。
■レクティファイ商品:推奨目地幅『3mm以上』
【レクティファイ商品とは?】
大形の輸入タイルならではの仕上げが施された商品です。 タイルを焼き上げた後、狙ったサイズに4辺を削って寸法を整える加工を「レクティファイド」といいます。タイルの側面をよく見ると削った痕が薄っすらと確認できます。最終仕上げを行なうので タイルの収縮の影響がなく、寸法公差が極めて少ないのです。
そのため、大判タイルでも『3mm』の目地幅を推奨しています。
REVES(レーヴ)ブルー
DUAL MOOD STONE(デュアル ムード ストーン)グレー
TIMELESS(タイムレス)エクリュ
■ノンレクティファイ商品:推奨目地幅『5~10mm以上』
【ノンレクティファイ商品とは?】
タイルを成形し焼き上げたままが仕上がりの状態となります。 焼き物の風合いを感じられるその一方で、 焼き上げる過程での生地の収縮の影響をそのまま受けるので、寸法誤差がそのままタイル寸法に反映されます。きれいに張るためには、タイルの寸法バラツキに応じた広めの目地幅が必要です。
DALLES(ダレス)
:推奨目地幅『8mm以上』
ダレスはアンティーク感を表現するために、タイルの側面部分をラフエッジに仕上げています。
±2mm程度の寸法誤差、また不揃いなタイル側面同士が隣り合っても目地が通るように、推奨目地幅を8mm以上に設定しています。
OLD COTTO(オールド コット)
:推奨目地幅『5mm以上』
オールドコットは使い込まれたテラコッタ風のタイル。 テラコッタの使い込まれた風合い表現するために、エッジ部分は丸みを帯びています。
2.製品のデザイン特性
タイルには本当にたくさんのデザイン(質感、面状、サイズ)があります。 個性的な製品の魅力が一番活きるように目地幅を決めるのも、1つのポイントです。
SY BORDER(エスワイボーダー)
:推奨目地幅『2mm以上』
SYボーダーはタイル一本一本の「表面の角度を揃えないこと」、「目地を詰めないこと」、「目地を通さないこと」で不規則な凹凸感を演出。
あえて目地を通さないことでより魅力を際立たせるような製品もあるのです。 その背景には、「製品の実力値としてタイル四辺の仕上げ工程がなくても、±1mm程度の寸法バラツキで製造が可能である」という、当国産工場ならではの高い製造技術の裏付けがあるからこそなのです。
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