大型タイル・床への施工方法
大型タイルを床に施工する場合、タイル下地は、モルタル下地と合板下地が一般的です。
モルタル下地は施設の通路やマンションのエントランスなどの共用部分に比較的多く、合板下地は店舗や住宅の内装に多いという印象です。
■モルタル下地の場合
モルタル下地には張り付けモルタルでタイルを貼ることが一般的です。
張り付けモルタルをモルタル下地のみに塗り付ける「圧着張り」と、モルタル下地とタイル裏面の両方に塗り付ける「改良圧着張り」という2つの施工法があります。
オープンタイムを確保しづらい夏場の施工や大面積での場合、また裏面に空隙のできやすい900角等の超大型の床タイル施工には、「改良圧着張り」がおすすめです。
【施工法の概要】
圧着張り
圧着張りイメージ
モルタル下地をこしらえた後、くし目高さが10mm以上のくし目ゴテを用いて下地に張り付けモルタルを塗り付けて直ちにタイルを張り付ける方法です。張り付けモルタルが軟らかいうちにたたき押え、モルタルがタイル裏面に広がるようにします。ゴムトンやヴィブラートを用いてタイルを張り付けます。
改良圧着張り
改良圧着張りイメージ
モルタル下地をこしらえた後、くし目高さが10mm以上のくし目ゴテを用いて、下地にモルタルを塗り付け、これが固まらないうちにタイル裏面全体にもモルタルを均一に塗りつけ、ヴィブラートやゴムトンを併用して張り付ける施工法です。オープンタイムの問題も解決できる信頼性の高い工法です。
【注意点】
タイルをモルタルで張り付ける湿式工法の場合、タイルの大きさによらず、下地にひび割れが発生すると、それに追随してタイル面にもひび割れが発生します。
これを防止するために、伸縮目地を必ず適宜場所に設置してください。設置間隔は、縦横とも4mピッチ以内を目安とします。
【下地の選定】
■合板下地の場合
合板下地には「有機接着剤」でタイルを貼ります。
有機接着剤は合板下地のみに塗る場合が一般的ですが、最近ではタイルの大型化によって、タイル裏面にも有機接着剤を塗る施工方法が出てきました。
タイルの裏面にも接着剤を塗り付けると、タイルと下地に隙間ができづらく、タイルの割れ防止になります。
【施工法の概要】
全面接着剤張り
全面接着剤張りイメージ
合板下地に有機系接着剤をくし目に塗布し、大型タイルを圧締しながら
張り付けていく方法です。住宅の屋内や店舗内装に適しています。
【下地の選定】
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