利用する人が常に素足且つ、水濡れ状態で歩行する浴室床では、「滑らないこと」が重要です。
素足×水濡れ状態での滑り抵抗性を示す滑り試験には、「C.S.R・B」値があります。
※「C.S.R」値と混同し利用しがちですが、屋外での滑り抵抗性を示す「C.S.R」値とは、試験時の介在物や滑り片が異なり、測定値に完全な相関性はないため、
素足での水濡れ条件の場合は正しく「C.S.R・B」値で使用の可否を判断します。
LIXILグループでは、 浴室・大浴場・プールサイドの3段階に基準値をわけ、推奨値を設定しています。
水回りにおける床タイルの選定では、床面積の大小でその推奨値が異なり、利用者が小走りとなる恐れがあるプールサイド・大浴場では、
客室の浴室等の小面積な床空間より、高い抵抗性が求められます。
また、「東京都福祉のまちづくり条例」「バリアフリー新法」においても、以下のように推奨値が設けられています。
※ピクトにて水回りへの適用を表示したり、C.S.R・Bの測定値を表示していますが、多くの場合、シリーズ代表値の掲載となることが多いです。
ロットによるバラつきを考慮し、タイル選定には時間的な余裕を持って、該当ロット・該当色での測定実施を求めることも大切です。
〈測定条件〉…C.S.R・B(JIS A5209より)